染、色 シゲ部メモ

シゲ部2021/7/25

ラストの展開、いわゆる存在していたのかってことだよね、真未が。彼女がいないともいいきれないんだけども、というのも、ラストシーンの彼女の部屋に行った時に染みがある、ひとりでは絶対届かない場所にピンク色の染みがあるわけだからね。あれは肩車してつけたわけだから、それはいくらなんでも難しいのではないか。いたのか?って思うわけだよね。電話しても、一応鳴ってるんだよね。だから、真未の電話番号なんなんだっていうのがやっぱりさ。あるわけですけど。ある種オープンエンドな、放り出すようなところのおもしろさっていうのが、エンタメ的でもあるしそういう創造の、うん、物語のおもしろさっていうところでも綺麗に完結しないっていうのがいいんじゃないかなっていう。舞台には僕自身がそういうのを求めがちってうのもありますしね、僕自身がそういう物語が好きですしね。そういうものをみて育ってきてしまったっていうのも幾分あるかなと。

 

 

 

北見が作ってる彫刻がめちゃくちゃジャコメッティで。あそこまでジャコメッティだと才能ないんじゃないか。わかりやすくていいか〜みたいなね。それを忠実に再現することはできるが、オリジナリティが一歩足りないみたいな、はまってるっちゃはまってるか、虚しいな〜それもそれでみたいなことも思ったんすけど。

 


(3回観劇に行ったのは)このプロジェクトへの責任とこのカンパニーへの愛情。行けば行くほどこの舞台から離れちゃって、想像が。

 


三浦さん

キャスティングみたいな話もある。僕が誰々さんって言った人はない。イメージ的にはこういう女優さんって話はする。時かけのときのイメージは、芝居に対してナチュラルだし、空気を変える女優さん。ほんとに表現力に度肝を抜かれた。生々しい、ほんとにそこに存在してるキャラクター。本読みの段階からすごくて、三浦さんだけには僕の中では指摘がなかった。

 


セクシーなシーン、僕もっと台本ではすごいマイルドに書いてる。このご時世キスシーン的なものはちょっと危ないかもなーという話もあって、キスシーンすらメタファー表現にしてたんだけど、逆に現場に行ったらダイレクトに表現してて、それは瀬戸山さんが原作に戻した。俺はもうちょっとマイルドに、R18〜15、PG12くらいに戻したんだけど、瀬戸山さんがその方がいいって、忠実に、僕以上に原作のいいところを見極めてくれた。