2021年読んだ本

今年も本読んだぞー!!

特にお気に入り10選したよ。

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『大阪』岸政彦・柴崎友香


いやもうこんなん好きに決まってるやん!!!!!

 


『死ぬまでに生きたい海』 岸本佐知子


場所と記憶。読んでるうちに、私もおなじこと経験したことあったかもと思えて、私の記憶に入り込んできたのが怖かった。

(友達から返ってきてなくて手元にない)

 

 

『女ふたり、暮らしています。 』キム・ハナ/ファン・ソヌ

フェミニズムに関する本もいろいろ読んだけど、読んだ中でいちばん生活に根ざしてた。女の一人暮らしが「結婚するまでの仮暮らし」に勝手にされるの腹立つよな〜〜!?!?!?他人と生活するって対話を諦めへんことなんやな〜。

 


『自分で名付ける』 松田青子

すべての「この属性ならこうするべき/であるべき」っていう考えから解放されたい。「"普通"におさまらないのなら自己責任」「制度とか"伝統"に合わせろ」っていう謎理論で、個人の気持ちとか生活が踏みにじられるってなんなんって最近思ってる。制度って、人の生活とか人生を守るためのもので、実態にあわせて形を変えていくべきなんちゃうん。"伝統"のために、いま生きてるこれから生きていく人の気持ちは蔑ろにしていいんか。ちゃんと怒っていこうっていう強い気持ちをもらえた。

 


『長い一日』 滝口悠生

近所のスーパーへの熱量とか住んでる家とかたしかに生活に根ざした描写も多いのに、どことなく浮世離れしている不思議さを感じた。オオゼキ愛語るとこめっちゃ好きやわ。わざわざ言葉にしない些細なことも、誰にも見られていないことも、なかったことにはならない。

 

 

『ルーティンズ』 長嶋有

私たちは(、とあえて大きな主語を選ぶと)日頃わかりやすくてキャッチーな言葉を選ぶあまり、たくさんの感情をこぼしたり気付かないまま過ごしているのかもしれない。朝井リョウさんが書評で書いていた「長嶋作品には流れ星のような一文が潜んでいる」っていうのに頷きまくってる。私は祈りに乗っている。あと単純にツボ。ダイナマイト、木の棒、「すまん!」は何回読んでも声出して笑ってしまう。

 

 


『個人的な三ヶ月にぎやかな季節』『ある日突然、目が覚めて』植本一子

読むと痛くなるってわかってるのに、毎回手に取ってしまう植本さんの日記ってなんなんやろうね。

 


『手づくりのアジール 「土着の知」が生まれるところ 』青木真平

市場原理主義や、社会に浸透する高度なテクノロジーによる管理化に飲み込まれず、地に足がついたまっとうな生き方をするために」っていう紹介文を読んで、買った。「誰かの生活を削ってまで、これ以上便利になってどうするん?」「稼げる大学/公園ってなに?」っていう最近のもやもやにフィットした。もちろん便利さの恩恵を日々多大に受けてるんやけど、抱いてしまった違和感は大事にしたい。

 


『いつもの言葉を哲学する』古田徹也

言葉を大切にすることと言葉に責任を持つこと。「自分の中にある言葉でしか思考できない」というのは、私が本を読む理由のひとつかもな〜。

 


『音楽』岡野大嗣

音楽

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好きすぎて最後まで読めてない。たった31字でこんなに豊かに自由になれるんやな。


つらいね、のいいねをつける これしきのことで救った気になって消す

かっこいい名前なのにね 遅い馬 なのにねじゃないね かっこいいだね

こないだの動画ごめんまだ見てないねんWi-Fi飛んでるしいま見るわ

 

 

 

2022年も読みたい本を買うために、そこそこ働きたいと思います!

あと便利なでかい本屋で買うのもいいんやけも、好きな小さな本屋でできるだけ買いたい。そして感想を残したい。