2017年読んだ本まとめ。
去年も読書メーターを使って記録。
1〜3月(17冊)
・『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』羽田圭介
・『かわいそうだね?』綿矢りさ
・『たった、それだけ』宮下奈都
・『総理の夫』原田マハ
・『勉強できる子卑屈化社会』前川ヤスタカ
・『「学力」の経済学』中室牧子
・『三の隣は五号室』長嶋有
・『ウォーク・イン・クローゼット』綿矢りさ
・『あのこは貴族』山内マリコ
・『断片的なものの社会学』岸政彦
・『よるのふくらみ』窪美澄
・『誰かが足りない』宮下奈都
4〜6月(9冊)
・『アカペラ』山下文緒
・『盲目的な恋と友情』辻村深月
・『かなわない』植村一子
・『デッドエンドの思い出』よしもとばなな
・『おあとがよろしいようで』オカヤイヅミ
・『よろこびの歌』宮下奈都
・『かわいい結婚』山内マリコ
・『皿洗いするの、どっち?』山内マリコ
・『ふたつのしるし』宮下奈都
7〜9月(8冊)
・『BUTTER』柚木麻子
・『表参道のセレブ犬とかバーニャ要塞の野良犬』若林正恭
・『Burn.-バーン-』加藤シゲアキ
・『いくつもの週末』江国香織
・『家族最後の日』植村一子
・『スコーレNo.4』宮下奈都
・『雨のなまえ』窪美澄
10〜12月(9冊)
・『グリーン・マイル上』スティーヴンキング
・『グリーン・マイル下』スティーヴンキング
・『五つ星をつけてよ』奥田亜希子
・『つぼみ』宮下奈都
・『愛のようだ』長嶋有
・『そういう生き物』春見朔子
・『チュベローズで待ってる AGE22』加藤シゲアキ
・『チュベローズで待ってる AGE32』加藤シゲアキ
・『神様たちの遊ぶ庭』宮下奈都
計43冊。2016年比やや減。
◯特に好きな本
・『蜜蜂と遠雷』
・『断片的なものの社会学』
社会学者が実際に出会った「分析できないもの」ばかりを集めたエッセイ。
普段意識していないもの、名前がないものをたくさん取り上げて、見つめて、寄り添っていることに心地よさやいたたまれなさ、痛みを感じた。
・『スコーレNo.4』
生まれて初めて、「私のための小説」に出会えたと思えた。
これから先、何度でも読み返したいと思う小説は何冊もあるけど、「高校生・大学生の自分が読んだら、どう思っただろう。もっと早く出会いたかった。」と初めて思った、大切な一冊。
・『愛のようだ』
読み終えた後に、しげちゃんに貸したいと思った本。
ただ読んでほしいだけじゃなくて、私が貸したいという気持ちになった。
「万華鏡を分解して、中身にガッカリしたみたいなことをいうな」
「万華鏡はただ喜んで回すんだ、それでみえていたことだけが本当のことだよ」
ここがあまりに良くて、私の人生の教訓にしたい。し、多くのオタクの人たちの心に刻んでほしい笑
「この世界はあらかじめ「意味」だらけだった。知らなければ知らないまま生きていけることがある。知らないことを知るのは便利なことのようだけど、大変なことだ。もう知らない状態には戻れない」
この箇所もとても好き。ドラマカルテットの不可逆のレモンを思い出した
と思っていたら、チュベローズの後半に同じようなことが書いてあって、私の中で勝手に繋がって震えた……該当箇所は忘れました……
・『チュベローズで待ってる』
春をずっと待ちわびてた甲斐があった!!!!
・『神さまたちの遊ぶ庭』
宮下一家が北海道の山の中で暮らした1年間を描いたエッセイ。飾っていないからこそ、ぐっとくる。3月の卒業式の場面は、電車で読んで泣いた。宮下三兄弟があまりにも魅力的。
まさきとしかさんの解説が秀逸。
「この本は、残り三分の一ほどになったところから、おもしろいから早くページをめくりたいけれど、読み終わりたくないからページをめくりたくないというジレンマに陥るだろう。(略)でも、大丈夫。読み終わったら、また最初から読めばいいじゃないですか。」
◯まとめ
・目標の月4冊には遠く及ばず。心の余裕がないと本は手に取れないことを実感した。2018年は心身ともに健康を目指したい笑
・宮下奈都さんとの出会いが2017年最高の出会い!
決して激しくはないけど、力強い文章にたくさん救われた。
あるエッセイで自著について、以下のように語られていて、「あやめ」の一節を思い出さずにはいられなかった。
「不特定多数のひとの胸ぐらをつかんでぐゎしぐゎし揺さぶることはできないかもしれないけど、誰かの胸をノックし続ける物語であってくれたらと願わずにはいられない」
・2018年の目標は、今年こそ月4冊!
そして流行りものを読む。新書も今年こそ手を出す