15.12.27 シゲ部 書き起こし

15.12.27 シゲ部 OP

え~そうですね、1月9日からですね『ピンクとグレー』映画公開でございます。あの~、ほとんどね、僕原作者なんでね、ただの。ただの原作者なので、あんまりこう…『ピンクとグレー』の映画化にあんまりコミットしていないのですが、最近ちょこちょこと宣伝で、少しだけ参加させてもらうことがあって。
まあ行定監督と初めて…試写であっ…久しぶりだったんだけど。最後にあったのは、剛くん…違うな、剛くんの舞台かな。ま、ちょっと間が空いてたんですよ、行定さんと会ったのが。で、まあ感想もメールなんかで言うより直接会えたら良いなと思ったときに、会った時にいろいろ話せたら良いなと思っていたので。直接会った時に今回は、対談みたいなのがいくつかあったときに話させてもらったんですけど。まあね行定さんこの映画のことをほんとに愛してくださっていて。原作のことも愛してくださっていて。
まあ正直ね、僕映画で見たときは、試写で見たときはすぐね自分の感情を整理できなくて、言葉にするのをためらっていたんですけど。まあほんとにあの、まずホッとしたということですよね。映像化してもらって。そしてそれがちゃんと映画という形になったことに。
もう…本出した時からさ、勝手にみんなさ「いつ映像化するんですか」とか、もう勝手ねみんな!!「キャスティングはどれ、誰をイメージしてますか」とか。なんもないすよ、本出ただけで僕もういっぱいいっぱいすわ!みたいな。言われてるから、でもさ、期待してないと思ってもどこか心の隅にあったんだと思うんだよ。で、今回色んな話も実際あったし、頓挫したものもあったなかでようやく形になって。まずホッとしたっていうことがあって。
で…もうあの…どうい…かなりね原作を忠実にやっているというよりは、ひとつ噛み砕いて監督が映画というパッケージに作り直した。その理由はですね、聞いてて納得したんですけど、やっぱりそのまま映画にしてもそれは原作を超えないし原作通りの映像化になる。だったら本を読めば良いじゃないかと。映画にするときに、またおもしろいものにするってことは自分なりのこういう答えだったっていうの話を聞いていて、なるほどなあと。納得した部分もあるし。うん、ほんとにあの…なんか…行定さんはね、すごい一歩引いて見ているんですよね『ピンクとグレー』というキャラクターたちを。自分が年齢の老けたっておっしゃってましたけど、本人も。なるほど、それもすごいおもしろくて。

自分で言うのも変だけど『ピンクとグレー』ってすごい湿った話というか、じめじめとした湿度の高い話なんすよ。まあ『ピンクとグレー』に限らずなとこはありますが。あの…ちょっとまあ水分の多い物語なだけにウェットなんですよね、本はね。
けど、映画の感覚はすごくドライなんすよ。もう冷たいくらいにドライ。なんすよね、最後見終わった後。それがなんか全く違うというよりも、ウェットな部分を最終的になんか乾いた風が全て乾かしていくようなそういった印象を僕は受けて。ウェットな部分の先っていうことなのかなっていうことで、ちょっと勉強になった逆に、見て。

うん、で、まあいろんな感情を言葉にするのも難しいんだけど、俺も。まあなんかはっきり言ってさ、『ピンクとグレー』好きじゃんファンの人みんなさ(笑)なんか…好きなんだと思うんですよ、僕のファンの方特にね。まあ僕にとっても大事な作品ではありますけども。そういった方がどう思うのかが楽しみ。
もし…割れて良いと思うんだよ、賛否両論に。まあみんなが好きっていう映画なんて実際ないしね。で、まあそのなんか中でどんな感想が来るのか僕は本当に楽しみにしているので。どんなものが来ても受け止めるし、素直に喜ぶんで。ちょっと、ぜひね、見に行ってあげてほしいですし。
まあもっと言えば、映画は監督とキャストのものなんですよ。裕翔にも言ったんだけど、この映画の1番の理想的な形は監督の代表作になることであり、中島裕翔の代表作になることだと思うんですよ。僕の代表作ではなく。なのでまあそういう部分も含めて後輩のためにもね、ちょっと見てあげてほしいなあと思います。