映画『ピンクとグレー』公開に寄せて

2016/1/9
一年弱ずっとずっと待っていた日がついに来た。まさか夜行バスのなかでこの日を迎えるとは。まさかでもないか。生活圏内でも上映してるのに映画遠征(笑)
こんなに公開を待った映画は後にも先にもありません。いや、後にはあるかもしれない、多分ある。



12/27のシゲ部が原作者加藤シゲアキとしてのいままで語ったことのまとめのような内容だったなあと感じました。


>まあ正直ね、僕映画で見たときは、試写で見たときはすぐね自分の感情を整理できなくて、言葉にするのをためらっていたんですけど。

>まあなんかはっきり言ってさ、『ピンクとグレー』好きじゃんファンの人みんなさ(笑)なんか…好きなんだと思うんですよ、僕のファンの方特にね。まあ僕にとっても大事な作品ではありますけども。

>割れて良いと思うんだよ、賛否両論に。まあみんなが好きっていう映画なんて実際ないしね。で、まあそのなんか中でどんな感想が来るのか僕は本当に楽しみにしているので。どんなものが来ても受け止めるし、素直に喜ぶんで。

>まあもっと言えば、映画は監督とキャストのものなんですよ。裕翔にも言ったんだけど、この映画の1番の理想的な形は監督の代表作になることであり、中島裕翔の代表作になることだと思うんですよ。僕の代表作ではなく。なのでまあそういう部分も含めて後輩のためにもね、ちょっと見てあげてほしいなあと思います。


初めて見終わった後、複雑な気持ちになったことを正直に話して、自分のファンのなかで『ピンクとグレー』が特別であることを理解し、その上でどんな意見も受け止める。最後には、自分の代表作ではなく後輩であり主演の代表作であり、監督の代表作となることを願う。
しげあきさんの自分の感情を素直に話すところも、客観的に物事を捉えることができるところも、ファンの気持ちを汲み取り言葉を尽くすところも、映画を敬い愛するところも、いろんな魅力がぎゅぎゅっと詰まったちょっと早口の4分ちょっとのオープニングだった。


しげあきさんが試写を見てから約3ヶ月、この3ヶ月主にラジオでいろんな言葉を聞いて、繰り返し繰り返し言ってたのはこのこと。

「僕はただの原作者」

しげあきさん本人も言うように、『ピンクとグレー』は本人にもファンにもたくさんの思い入れが詰まった小説で。小説・漫画の映像化なんてごまんとあって原作レイプなんて言われるものも少なくないなかで、やっぱりあのピンクとグレーが映画化されるにあたって、嬉しさと、期待と、不安を私は持って。その気持ちをしげあきさんは何度も何度も「僕はただの原作者」「小説と映画は別物」と繰り返すことで、いろんなものを守ってくれたなあと。
映画化にあたって、いままで気づいてなかったしげあきさんの魅力に気づけて、また惚れ直しました。主演を務める男の子に私が去年の夏に恋に落ちた話はまた別のお話!
しげあきさんが暗い部屋で必死につくりだした世界が、全国の劇場で見られるそんな世界に生きてることが幸せだなあと思います。
改めて『ピンクとグレー』映画化、ならびに映画公開おめでとうございます!しげあきさんの生み出した世界がひとりでも多くの人に届きますように。あわよくば原作を手に取ってくれますように。あわよくば加藤シゲアキに興味持ってくれますように。あわよくばNEWSに興味を持ってくれますように。やっとやっとやっと公開!!劇場に通う!!